袖スポンサーの相場はいくらか — 胸を追われた賭博マネーの行き先

〜禁止されたのは胸だけ〜£7.2m

袖スポンサーの相場はいくらか。2026/27から賭博会社は胸スポンサーになれません。しかし禁止されたのは胸だけです。追い出されたブランドは袖に移り、袖の市場は40%膨らむと見られています。相場は年£7.2m、賭博は38%高く払います。

サッカー財務スポンサー

2026/27シーズンから、プレミアリーグでは賭博会社が胸スポンサーになれなくなりました

前に書いたとおり、胸の一覧から賭博はゼロになりました。

しかし、リーグ全体の賭博マネーが消えたわけではありません。禁止されたのは胸だけだからです。

場所賭博会社
胸(試合用ユニフォーム)禁止
練習着
ピッチ脇の看板

そして実際、袖に移りました

移った先

クラブ移った賭博ブランド場所
アストン・ヴィラBetano
エヴァートンStake.com
ボーンマスMrQ
ボーンマスSBK練習着
マンチェスター・ユナイテッドBetway練習着(年最大£20m)

出典: Yogonet

マンチェスター・ユナイテッドの練習着契約は年最大£20mとされます。胸の£60m(Snapdragon)の3分の1にあたる金額が、練習着に付いている計算です。

袖の相場

袖スポンサーの適正価格は、平均で年£7.2mとされています(The Sponsor)。

そして重要な数字がこれです。

賭博ブランドは、市場平均より38%高く払う。

その結果、袖の市場全体が40%ほど膨らむと見られています。

7.2袖の相場9.9賭博が払う額
袖スポンサーの年額(£m)。賭博は平均より38%高く払う

平均£7.2mに38%を乗せると、年£9.9m前後(本サイトによる計算値)になります。

実際に上がった額

移動の効果は、すでに数字に出ています。

クラブ変化
アストン・ヴィラ袖の収入が£4mへ。前季の2倍
エヴァートン前の袖スポンサーより年30%増

胸を失ったクラブが、袖で取り返している構図です。

前に書いたとおり、リーグ全体の減収は年£80m規模と見られています。しかし袖と練習着で戻ってくる分があるので、実際の目減りはこれより小さくなる可能性があります

SCRから見ると

2026/27から始まる式を確認します。

スカッドコスト ÷ 調整後収益 ≦ 85%

胸だろうと袖だろうと練習着だろうと、スポンサー料はすべて商業収入として分母に入ります。会計上は区別されません。

つまりクラブから見れば、同じ金額なら胸でも袖でも同じことです。だから胸で失った分を袖で埋めれば、比率への影響は打ち消せます。

前にアーセナルの記事で書いたとおり、SCRの分母のうちクラブが自力で伸ばせるのは商業収入だけです。袖はその数少ない手段の1つになります。

この禁止は何だったのか

整理すると、こうなります。

起きたこと
意図ユニフォームの胸から賭博広告をなくす
実際胸からは消えた
ただし袖・練習着・看板には残った
金額賭博は38%高く払うため、移った先の相場が上がった

目立つ場所から消えたというのは事実です。テレビに映る時間も、ユニフォームを着る子どもの目に入る回数も、胸と袖では違います。

一方で、リーグに入る賭博マネーの総額が減ったかどうかは別の話です。ここは分けて考える必要があります。

見るときのポイント

  • 禁止されたのは胸だけ。袖・練習着・看板は今も可
  • 袖の相場は年£7.2m、賭博はそこに38%上乗せして払う
  • ヴィラは袖の収入が2倍、エヴァートンは30%増
  • 会計上、胸も袖も同じ商業収入。分母への効き方は変わらない

ユニフォームを見るときは、胸だけでなく袖も見てください。 そこに、胸から消えたはずのものが並んでいます。


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出典

本記事は個人が公開情報をもとに作成した非公式の解説であり、いずれのクラブ・団体とも関係はありません。スポンサー契約はシーズン中にも変わります。投資に関する助言を目的とするものではありません。

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