プレミアリーグの胸スポンサー一覧 2026/27 — 賭博ゼロ、2クラブが空白

〜賭博ゼロ、2クラブは空白〜No.53

プレミアリーグの胸スポンサー一覧 2026/27。2026/27シーズンから、賭博会社は胸スポンサーになれなくなりました。20クラブの胸スポンサーを一覧にすると、賭博はゼロ、金融・保険が7、テクノロジーが4。そしてチェルシーとサンダーランドは、いまも空白のままです。

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2026/27シーズンから、プレミアリーグでは賭博会社が胸スポンサーになれなくなりました

20クラブが2023年4月に自主的に合意したもので、英国の主要スポーツリーグとしては初めての取り組みです(Sky Sports)。

その最初のシーズンが、いま始まっています。

20クラブの胸スポンサー

クラブ胸スポンサー業種
アーセナルエミレーツ航空航空
アストン・ヴィラVisit Rwanda観光
ボーンマスヴァイタリティ保険
ブレントフォードIndeed求人
ブライトンアメリカン・エキスプレス金融
チェルシー未定
コヴェントリー・シティMonzo金融
クリスタル・パレスTemporalテクノロジー
エヴァートンCMC Markets金融
フラムClickHouseテクノロジー
ハル・シティCorendon航空
イプスウィッチ・タウンHaloソフトウェア
リーズ・ユナイテッドレッドブル飲料
リヴァプールスタンダードチャータード金融
マンチェスター・シティエティハド航空航空
マンチェスター・ユナイテッドSnapdragon半導体
ニューカッスル・ユナイテッドKNOX Hydrate飲料
ノッティンガム・フォレストMarex金融サービス
サンダーランド未定
トッテナムAIA保険

出典: Score and Change(2026年8月19日更新)、Sportingpedia

業種で数えると

本サイトで分類すると、こうなります(計算値)。

業種クラブ数
金融・保険7
テクノロジー・ソフトウェア4
航空3
飲料2
観光1
求人1
未定2
賭博0
7金融・保険4テクノロジー3航空2未定0賭博
2026/27の胸スポンサーの業種(クラブ数)。賭博はゼロになった

賭博がゼロ。1シーズン前まで、この枠には賭博会社が並んでいました。

代わりに入ったのが金融・保険とテクノロジーです。クリスタル・パレスはNET88からTemporalへ、フラムはSBOTOPからClickHouseへ。どちらも賭博会社からテクノロジー企業への置き換えです。

この入れ替えが一斉に起きた理由は、リーグの決定にあります。プレミアリーグの公式声明によれば、20クラブは試合用シャツの前面から賭博スポンサーを取り下げることに合意し、2025/26シーズン限りで移行する期限を切りました(Premier League公式声明)。

法律による禁止ではなく、クラブ自身が決めた自主規制です。イギリスのスポーツリーグとして、これを自主的に決めたのは初めてでした。

なお、規制されたのは前面だけです。プレミアリーグ・EFL・FA・WSLが合意した行動規範では、袖やスタジアムの看板は対象外で、別途子ども向けレプリカユニフォームへの賭博ロゴの掲載などが禁じられています(Code of Conduct(公式PDF))。

クラブから見れば、いちばん高く売れる場所だけが使えなくなったということになります。

空白の3クラブ

チェルシーとサンダーランドは、シーズンが始まっても胸スポンサーが決まっていません

ノッティンガム・フォレストは2026年8月18日、金融サービスのMarexとの契約を発表しました(3年で約£25m)。賭博のBally'sからの交代です(Marex)。開幕直前まで決まらず、プレシーズンは胸が空白のままでした。

残る2クラブも、直接または間接にこの禁止の影響とされています。

胸スポンサーは、クラブの商業収入のなかでも大きな柱です。それが空白のままシーズンに入るというのは、通常では起きないことです。

金額が分かっているもの

クラブ金額
アーセナル(エミレーツ航空)年£65m〜75m、2033年まで
マンチェスター・ユナイテッド(Snapdragon)年£60m
ニューカッスル(KNOX Hydrate)3年で£60m(年£20m)+練習場の改称に£18m

ニューカッスルの契約は、練習場を「The KNOX」に改称する分を含めると総額£78m規模になります(Shields Gazette)。

前に書いたとおり、命名権と胸スポンサーは別々の契約です。ニューカッスルの例は、その2つが1つのパッケージで売られた形になります。

いくら失われたのか

リーグ全体では、こう報じられています。

項目金額
失われる賭博契約(胸スポンサー)£60m規模
実際に見込まれる減収£80m規模

出典: Gambling Insider

契約額より、減収のほうが大きい。

理由は単純です。代わりに来るスポンサーが、賭博会社ほど払わないからです。金融、保険、テクノロジーは、賭博より単価が低い。

なお前に書いたとおり、2025/26シーズンには賭博関連が合計£95mを支払っていたとされます。この£95mは胸以外も含む数字なので、£60mとは対象範囲が違います。同じ「賭博スポンサー」でも、どこまでを数えるかで金額は変わります。

禁止されたのは「胸」だけ

見落とされやすい点です。

場所賭博会社
胸(試合用ユニフォーム)禁止
練習着
ピッチ脇の看板

袖には、いまも賭博会社が入っています。

「賭博スポンサーがなくなった」というニュースは、正確には「胸からなくなった」です。リーグ全体の賭博マネーが消えたわけではありません。

SCRから見るとどうなるか

2026/27から始まる式です。

スカッドコスト ÷ 調整後収益 ≦ 85%

胸スポンサー料は商業収入として分母に入ります。

前にアーセナルの記事で書いたとおり、SCRの分母のうちクラブが自力で伸ばせるのは商業収入だけです。放映権も順位も中継回数も動かせず、試合日収入は箱の大きさで頭打ちになる。

つまり今回の禁止は、クラブが自力で動かせる唯一の分母を、リーグ自身が£80m縮めたことになります。

そして空白の2クラブは、その分母が今シーズン、丸ごと1枠抜けたままです。

見るときのポイント

  • 2026/27から賭博は胸に入れない。禁止されたのは胸だけで、袖は可
  • 空いた枠を埋めているのは金融・保険(6)とテクノロジー(4)
  • チェルシーとサンダーランドは空白のままシーズンに入った(フォレストは開幕直前に決着)
  • リーグ全体の減収は年£80m規模。契約額£60mより大きいのは、代替のスポンサーが安いから

ユニフォームの胸は、そのクラブがどの産業から金を集めているかの一覧表です。今季、その一覧が大きく書き換わりました。


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出典

本記事は個人が公開情報をもとに作成した非公式の解説であり、いずれのクラブ・団体とも関係はありません。スポンサー契約はシーズン中にも変わります。業種の分類は本サイトによるものです。投資に関する助言を目的とするものではありません。

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