チャンピオンズリーグの賞金表 — 出るだけで€18.62m、1勝で€2.1m

〜出るだけで€18.62m、1勝で€2.1m〜€18.62m

チャンピオンズリーグの賞金表。2025/26シーズンのCLは、リーグフェーズに出るだけで€18.62m。1勝ごとに€2.1m加算されます。上位クラブは€96mを超えました。この賞金が、国内リーグの勢力図をどう固定しているかまで。

サッカー財務欧州大会

プレミアリーグの中央配分が最低でも年£100m超だと、前に書きました。

チャンピオンズリーグは、そこにもう一段積み上がります。しかも、出場できるクラブとできないクラブの間に、この差が毎年つきます。

18.62出場するだけ96上位クラブ
2025/26のチャンピオンズリーグで得た額(€m)

2025/26シーズンの賞金表

段階金額
リーグフェーズ出場(固定)€18.62m
1勝ごと€2.1m
引き分け1つごと€700,000
ベスト16進出€11m
準々決勝進出€12.5m
準決勝進出€15m
決勝進出€18.5m
優勝(追加)€6.5m

出典: UEFA 回状 No.32/2025(公式・PDF)

18.62出場するだけ2.11勝0.7引き分け
2025/26チャンピオンズリーグの賞金(€m)

UEFAが各クラブに送った公式の通知に、金額がそのまま書かれています。出場料€18.62mは前払い€17.87m+残額€750,000に分かれます。

積み上げ式です。決勝まで勝ち上がれば、上の金額がすべて加算されていきます。

表にない分もあります。プレーオフ(ベスト16の前)進出で€1m、予選ラウンドで敗退したクラブにも€4.29mが支払われます。さらに順位ボーナスがあり、1つの順位につき€275,000、最上位のクラブは最大€9.9mを上乗せで受け取ります。

UEFAが今季すべての欧州大会に分配する総額は€3.317bn。うち€2.467bnがチャンピオンズリーグとUEFAスーパーカップに配分されます(UEFA 回状 No.32/2025)。

配分の柱も公式に定められています。

区分金額
均等配分(出場料)€670m
成績連動€914m
新設された「価値」の柱€853m

実際にいくら入ったか

リーグフェーズ終了時点で、バイエルン・ミュンヘン、マンチェスター・シティ、リバプール、アーセナルの4クラブが、それぞれ€96m超の見込み額に達しました。

日本円にすると150億円規模。しかもこれはまだ決勝トーナメントが始まる前の数字です。

なお、新方式への移行によって、分配総額は旧方式から20%以上増えています

「1勝€2.1m」の意味

この賞金表で最も性格が出ているのは、勝利給です。

1勝€2.1m、引き分け€700,000。3倍の差がついています。リーグフェーズの8試合すべてに勝てば€16.8m、全部引き分ければ€5.6m。同じ8試合でも、€11m以上の開きが出ます

消化試合がなくなる設計です。3位でも8位でも突破できる方式のもとで、勝利給だけは順位に関係なく積み上がる。最後まで手を抜けないようにできています。

国内リーグに何をもたらすか

ここからが本題です。

2026/27シーズンから、プレミアリーグの判定はSCR(スカッドコスト比率)に変わります。

スカッドコスト ÷ 調整後収益 ≦ 85%

CLの賞金は、まるごと分母に入ります。€96m(約£82m)が加われば、使える上限がその分上がる。

つまりこうなります。

  1. CLに出る → 収入(分母)が増える
  2. 分母が増える → 給与に使える額が増える
  3. 選手の質が上がる → 国内リーグで上位に入る
  4. 来年もCLに出る

一度この輪に入ったクラブは、なかなか外に出ません。逆に、あと一歩でCL圏を逃したクラブは、翌年さらに不利な条件で同じ争いをします。

「4位以内」が、国内リーグで異様な重みを持つ理由は、ここにあります。優勝と4位の賞金差より、4位と5位の差のほうが大きい。順位表の上のほうに、見えない断層が走っています。

見るときのポイント

CLの試合を見るときは、こう置き換えてみてください。

  • 1勝=€2.1m(約3億円。1試合の勝ち点3には、それだけの値札が付いています)
  • リーグフェーズ突破=さらに€11m
  • 国内リーグの4位と5位の差は、翌年の補強力の差になる

「CL出場権争い」は、来季の予算の争いです。


出典

本記事は個人が公開情報をもとに作成した非公式の解説であり、いずれのクラブ・団体とも関係はありません。

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